電車で座席譲った後の微妙なアレ

クソお久しぶりです。便器の蓋です。八ヶ月ぐらい空きました、ウケる。

 

電車で座席を譲った経験は、このブログを読まれている高等遊民の方なら腐るほどお持ちであると思います。妊婦にジジババに酔い潰れたオッサンなど、座席を譲られるべき方々は非常に大勢いらっしゃいます。また、人は死んでも座席譲らないマンと出来るだけ座席譲りたいマンに二分されます。僕はその中間者で、今日は偶々譲りたいメンタルでした。

 

いざ座席を譲ろうと思い、相手に「俺は譲るぞ」の意思表示をします。相手はそれを察し柔らかな笑みを浮かべて「ありがとうございます」と告げます。譲り/譲られ完了です。周囲の人も少し笑顔になり、例え最低な街・東大阪市の住民達だとしても久方ぶりの優しさに包まれます。

 

さて、問題はここからです。いざ座席を譲った後、我々はどのように振る舞うべきなのでしょうか?

 

譲られた人の前に立ち尽くしてみてはどうでしょうか?譲られた側は最初は「ああ、この人は私に席を譲って下さった。良い人だ」と思い、まじまじと相手の顔を見つめることでしょう。少し談笑してみても良いでしょう。

でも時間が経っても前の人は微動だにしません。段々鬱陶しく、或いは怖くなってきます。「こいつは席を譲った如きで私に『圧』をかけるのか?何故動かないんだ?よしんば目が合えば私はまた『感謝してます』の顔をしなければいけないんだぞ??」との思いが強まります。譲った側もこうした譲られた側の心情を察すので、同時に曖昧な感情と表情になります。

東大阪はまた元の東大阪に戻り、夜の近鉄奈良線の電車には酒に脳をやられたオッサンの怒号、異常に服が汚いジジィ、肌の荒れた醜女、深夜ドンキたむろヤンキーなどの「底辺臭」か漂います。

 

以上より「その場で立ち尽くす」は悪手と言えます。こうした時生まれるのが「座席を譲った後の謎ムーブ」です。

 

「あたかもその駅で降りる予定だったとばかりに一旦電車から降り、ダッシュで別車両に移動する」「曖昧にうろつき同じ号車の出来るだけ端に移動する」「読む予定の無かった本を取り出し集中している様に見せかける」などがこの「謎ムーブ」に当てはまります。

 

ツイッターでも言ったのですが、私の謎ムーブはこれです。皆さんも様々な謎ムーブをお持ちのことでしょう。

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車内には生後10ヶ月ぐらいの赤ちゃんを抱いた女性が立っていました。そこそこの混み具合で座席は空かず、私も立っていました。幸い赤ちゃんはお利口さんで一切泣かず、スヤスヤと眠っていました。3駅ほど過ぎた頃、私の目の前の席が空きました。何しろ近鉄奈良線です。大阪第二位のスラム街を横に突っ切る電車です。この街の中卒/高卒率だけえらいことになってます。目の前に空席があれば、恵体のオッサンや健脚派手色髪おばさんが我先にと確保しようとします。一刻も早くお母さんを座らせなければ。女性は気付きません。私は前の空席と女性に交互に目配せをし、顎で座席をしゃくりました。女性はまだ気付きません。デカめの咳払いをし、ちょっと振り向いた女性に手で「空いてますよ、どうぞ」のパフォーマンスを行い、座らせ、私は曖昧な顔で車内を5m横断しました。

 

これが本日の私の謎ムーブです。

 

 

結局、どの謎ムーブが正解なんですかね?皆さんはどのように立ち振る舞っていますか?今こそ人類の知恵を結集し「最適謎ムーブ」を編み出しましょう。